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不整脈ついて 〜動悸症状を感じたら〜

循環器内科である当院にはさまざまな胸部症状を訴える患者さまが来院されます。
その中でも多い症状として「動悸」があります。
ところが動悸は診断が難しいことが多いのです。
なぜなら「診察時に症状がなければ確実な診断ができない」ためです。
多くの場合、心電図検査やホルター心電図という記録装置を装着して24時間の心電図記録を行います。
その結果症状とともに心電図で不整脈の記録が捉えられば良いのですが、捉えられない場合ははっきりしたことがわからないという中途半端な結果で終わってしまうことも多いのです。
そこで最近注目されているのがスマートウォッチです。身につけている方も増えてきましたよね。
スマートウォッチの最大の利点は四六時中身につけている「ウェアラブルデバイス」であることです。
つまり、症状があった際の心電図を記録することができます。
スマートウォッチ
スマートウォッチには、様々な身体の状態をリアルタイムに把握できる機能が備わっています。特にアップルウォッチには、家庭医用医療機器として2020年に厚生労働省の承認を受けた家庭用心電計プログラムと家庭用心拍数モニタプログラムが搭載されています。
スマートウォッチで「心房細動の疑い」、「高心拍数」「低心拍数」「判定不能」などが表示された場合は不整脈の疑いがあります。心房細動は脳梗塞などの重篤な疾患を起こす可能性がありますが、自覚症状がないことも多いです。放置してしまうと心不全や脳梗塞を起こす恐れのある不整脈の発見にスマートウォッチが有効です。通知だけでは正確な診断にはなりませんので、通知が来た方はお早めに当院までご相談ください。